食形態マップのコンセプトと内容
〇 食形態マップとは?
病院や施設では、利用者の体調や食べる能力に応じて、食べ物を刻んだり、ミキサーにかけたりと様々な工夫をしています。これら「安全で食べやすいように工夫した食事の状態」を「食形態」と言います。
退院や転院などで病院や施設を移動する時、この「食形態」の情報が伝達されますが、同じ食形態でも、それぞれの施設や病院で提供されるものには、微妙な食感の違いがあります。
ふつうは、「ここのおかずは柔らかいね」とか、「ここのアチビーは固すぎるよ」といった感想にとどまることも、脳溢血や加齢によって飲み込みの力が衰えた方には、この微妙な食感の違いが、肺炎や窒息を引き起こす大きな問題となることがあります。
この「食形態マップ」は、北部地域の病院や施設で提供されている食形態の微妙な食感の違いが理解しやすいように「やんばる食形態分類表」をまとめ、「やんばる食形態マップ」によって一覧・比較出来るようにした上で、それぞれの病院・施設での「食形態の写真・レシピ」を閲覧できるようにしたものです。
〇食形態マップの対象
この食形態マップでは、名護市、本部町、今帰仁村、大宜味村、東村、国頭村、宜野座村、金武町の病院や高齢者施設の情報が掲載されています。
〇食形態マップの作成
この食形態マップにおける「やんばる食形態分類表」および「やんばる食形態マップ」、「食形態の写真・レシピ」は、各病院や施設に勤務する、食形態についての責任者(管理栄養士、栄養士、調理師など)と、やんばる摂食嚥下ワーキンググループ(以下、YDWGとする)との討議によって作成されています。